はじめに
この記事は以下の方におススメ
横浜で粉瘤を手術するとどのぐらい費用がかかるか知りたい
粉瘤を治療するクリニックを選ぶ際のポイントを知りたい
粉瘤治療にどのぐらい保険が適用されるのかを知りたい
放っておくと膿が出て、激しい痛みを伴う粉瘤(ふんりゅう)は、早めに手術してもらうことが必要になります。そうなると、気になるのが手術の費用ですが、安く抑えるためにはやはり健康保険の適用範囲かどうかが重要になってくることでしょう。
もちろん、全国各地に、粉瘤手術に保険適用できるクリニックはたくさんあるのですが、横浜はどうなのでしょうか。そこで今回は、横浜で粉瘤手術を受ける際に保険が適用されるのかや、粉瘤手術の費用などについて解説していきます。
横浜で粉瘤手術する際の費用
粉瘤手術の保険適用範囲
医院選びの注意点
粉瘤とは
まず、粉瘤とはそもそもどのような病気なのか簡単に紹介しておきます。
粉瘤とは、アテロームとも呼ばれ、皮脂や垢といった老廃物が皮膚の内側できた袋状の瘤の中に溜まることで発生する良性の腫瘍のことです。本来、老廃物は剥がれ落ちるのですが、皮膚の内側に袋が形成され溜まってしまうことで粉瘤になってしまうのです。
粉瘤の初期症状は、小さな膨らみができる程度です。最初はあまり気になりませんが、段々袋が感染して炎症化するため、急に腫れてきたり、痛みが激しくなったりすることもあります。さらに、放っておくと破裂する可能性もあり、破裂すると激しい痛みや化膿する場合があるので、日常生活に大きな支障をきたすことになります。
粉瘤はいわゆる「おでき」の一種なのですが、おできと呼ばれるものには、「ほくろ」や「イボ」をはじめ、「ケロイド」や「血管腫(けっかんしゅ)」、「脂肪腫(しぼうしゅ)」などさまざまな種類のものがあります。中には、見た目が粉瘤と似ているものもあるため、自分ではなかなか判断がつきづらいこともあります。
粉瘤は排出物がたまってできてしまう疾患であるため、強い臭いを発するという特徴があります。そのため、臭いで粉瘤を見分ける判断材料とすることもできます。したがって、おできから激しい臭いがするような場合には、粉瘤を疑ってみる必要があります。ただし、素人では判断が難しい場合もありますので、早めに専門の医師に相談しましょう。
粉瘤の手術は保険が適用されるのか
粉瘤の手術をする場合、手術費用が保険適用されるかどうかという点は、患者さんにとっては非常に気になる部分だと思います。
一般的には、粉瘤の手術には保険が適用されます。また、粉瘤の治療に関しては、手術以外にも、診断から検査、病理検査のすべてに至るまで保険が適用され、公費などもすべて適用されます。そのため、患者さんの負担はかなり抑えられることとなりますので、まずは一安心というところでしょう。
注意が必要な点は、皮膚科では保険の適用範囲で手術が行われますが、形成外科や美容外科での手術は自由診療となる場合があります。自由診療となると治療費は全額負担になることもあるので、まずは皮膚科のクリニックに相談するのが良いでしょう。
粉瘤の手術費用の相場は、大きさや数などによっても異なりますが、保険適応の3割負担の場合であれば、露出部(半袖や半ズボンで隠れない部分)であれば5,000~14,000円程度、非露出部(半袖や半ズボンで隠れる部分)であれば4,000~13,000円程度が目安となっています。また、1割負担の保険であれば、これらの約1/3程度の費用と思っておけばよいでしょう。
ただし、この他に診察料や処方料で1,000円程度、病理検査費用などが3,000円程度発生する場合がありますので、詳細については受診するクリニックに確認する必要があります。
なお、病理検査は、腫瘍が悪性という疑いがあると医師が判断した場合に行われます。また、
多発性の場合には、近接部位であれば、医師の判断により同時手術可能なケースもあります。
粉瘤の手術料金の詳細について
健康保険が適用される粉瘤の治療を行う場合、粉瘤の場所や大きさによって手術の費用が異なってきます。少し、細かい話にはなりますが、1割負担の保険点数で示した場合は以下の通りです。
•露出部における皮膚及び、皮下腫瘍摘出術
長径2cm未満の場合1,660点
長径2cm以上4cm未満の場合3,670点
長径4cm以上の場合4,360点
•露出部以外の皮膚及び、皮下腫瘍摘出術
長径3cm未満の場合1,280点
長径3cm以上6cm未満の場合3,230点
長径6cm以上の場合4,160点
なお、露出部とは、頭と首、上肢の肘関節から指先まで、下肢の膝関節から指先までのことをさします。
保険点数は「10円=1点」で計算されますので、自己負担が3割の場合には、こちらを1/3倍した金額が自己負担額の目安となってきます。ただし、前述したように、別途診察料や検査費用、薬の費用などが発生しますので、クリニックで確認するようにしましょう。もちろん、
粉瘤が小さく、炎症がない状態であれば、手術せず治療したほうが費用も安く抑えられるうえ、早く治ることでしょうし、傷口も目立ちません。
また、クリニックの中には自由診療を採用しているところもあるため、その場合には保険適用されないため注意が必要です。よって、料金も大きく異なってきますので、その意味においても事前確認を必ず実施するべきなのです。
粉瘤は手術するしかないの?横浜でも保険適用されるの?
粉瘤は薬で完治させることはできません。ただし、炎症が起こっている場合に症状を和らげる薬はありますが、粉瘤自体をなくす薬は、残念ながらありません。
よく、粉瘤に「たこの吸い出し」という薬を使う人がいるのですが、これはやめておいたほうがよいでしょう。なぜなら、たこの吸い出しを粉瘤に塗ると、皮膚と嚢胞の壁が溶けて穴が開き、中から内容物が出てきてしまうからです。要するに、たこの吸い出しを塗ると、粉瘤をつぶした状態と同じ状態になるというわけです。よって、粉瘤がつぶれたとしても、皮膚の中にある嚢胞は残ったままですので、粉瘤はさらに大きくなってしまうでしょう。また、場合によっては、感染して炎症になってしまう可能性もあります。したがって、粉瘤を完治させるためには、手術が必須ということになるのです。
その場合、横浜でも「粉瘤に保険適用されるの?」という部分についても、もちろん他の地域と同様に問題なく保険適用されます。ただし、前述した通り、クリニックによって自由診療のところもあるため、事前に確認しましょう。
まとめ
今回紹介したように、横浜で粉瘤手術をした場合でも、保険が適用されるクリニックがあるということがわかったと思います。ご自分のアクセスしやすいクリニックをみつけ、早めに治療してもらってください。費用についても、おおよその目安はつかんでいただけたかと思いますが、記事内で紹介したように、粉瘤の場所や大きさ、症状などによっても費用が異なってきますので、必ず事前にクリニックに確認するようにしてくださいね。粉瘤の痛みから、一日でも早く解放されることに、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。