町田で粉瘤の手術を受ける|注意すべき施術箇所とは?

はじめに

「粉瘤(ふんりゅう)」とは、アテロームとも呼ばれています。皮膚の内側に袋状の瘤ができ、そこに皮脂や垢といった老廃物が溜まることで発生する良性の腫瘍のことです。粉瘤は男女ともにかかる可能性のある皮膚の病気で、体のどこにでも発生します。初期のうちは、それほど大きくならず、痛みもあまり伴わないため、つい放置してしまいがちになるのですが、大きくなると痛みを伴うようになり、日常生活に影響を及ぼします。ところで、粉瘤ができる場所によっては、摘出しづらい場所があったりするのでしょうか。たとえば、顔などのデリケートな部分はどうなのでしょう。そこで今回は、粉瘤の手術で摘出しづらい場所があるのか調査するとともに、町田で手術を受けられるクリニックがあるかについても紹介します。

粉瘤の手術とは

まず、粉瘤の手術とは、どのようなものなのか説明します。

強い炎症を伴う粉瘤を手術する場合には、すぐに患部を切開して膿を外に出します。いっぽう、赤みや痛みを伴わない場合には、メスを用いて粉瘤を皮膚ごと切り取った後、傷口を縫う外科的切除手術を行います。サイズがそれほど大きくなければ、局所麻酔による日帰り手術も可能です。また、最近では「へそ抜き法(くり抜き法)」という手術法が主流となっています。従来の手術方法では、どうしても傷跡が残ってしまうという問題があり、特に女性には悩ましい部分でした。しかし、へそ抜き法による粉瘤の手術では、皮膚表面の切開を最小限に抑え、皮膚の下にある粉瘤だけを摘出することができるため、傷あとが小さく目立たなくすることが可能です。

とはいえ、粉瘤は良性腫瘍ということですので、切除するか否かについては患者さんの判断にゆだねられる部分もあります。ただし、放置し続けると、いきなりサイズが大きくなったり、炎症を起こしたりすることもあります。また、激しい痛みを伴う場合もありますので、ある程度以上の大きさになったものは、切除したほうが無難といわれています。しかし、最近では、炎症を起こしている粉瘤に対してもくり抜き法の手術を行ってくれるクリニックもあります。この場合、日帰り手術も可能で、痛みを伴う期間も短くなるため、患者さんのメリットが非常に大きいといえるでしょう。したがって、あらかじめ手術方法をクリニックに確認しておくとよいでしょう。

粉瘤が摘出しづらい場所はあるのか?

粉瘤が物理的に摘出しづらい場所は、厳密に言えばそれほどないでしょう。しかし、摘出しづらくなる場合はあります。

粉瘤は、体のどこにでもできる良性の皮下腫瘍です。その多くが背中やうなじ、頬や耳たぶといった箇所にでき、「脂肪の固まり」と呼ばれています。半球状の固まりのような見た目で、真ん中に黒っぽい穴のようなものがみられるケースもあります。皮膚に密着しており、周囲よりやや固い触り心地なのが特徴です。粉瘤は細菌感染を起こすと、急激にサイズが大きくなり赤く腫れて激しい痛みを伴う場合があります。こうなると、一旦感染を抑える治療を実施するクリニックが多く、容易には摘出しづらくなってしまいます。

粉瘤が悪化し皮膚が破れると、膿と臭い粥状の物体が出てきます。赤く腫れているときに無理やり押すと、袋が破れて脂肪織内に散らばってしまい、「膿皮症」という状態を引き起こす可能性がます。そうなると、慢性化してしまうこともあります。こうなると、さらに摘出は難しくなるため、早めに医師に相談するのが賢明でしょう。

次に、粉瘤が摘出しづらくなる理由として、手術による傷跡の影響が挙げられます。詳しくは後述しますが、衣服に隠れた部分よりも、普段露出している他人から見える部分のほうが、手術費用も若干高くなります。そのため、一部のクリニックでは、顔の手術は受けないというところもあります。手術すると、どうしても傷が残ってしまうため、やはり顔など人目に付く部分については、粉瘤が摘出しづらい箇所といえるでしょう。

粉瘤の手術費用は場所によって異なる

粉瘤の手術費用の相場は、大きさや数などによっても異なりますが、保険適応の3割負担の場合であれば、露出部(半袖や半ズボンで隠れない部分)だと、5,000~14,000円程度です。いっぽう、非露出部(半袖や半ズボンで隠れる部分)だと、4,000~13,000円程度が目安と考えればよいでしょう。ちなみに、1割負担であれば、約1/3程度の費用です。このように、粉瘤の手術費用は、若干ですが露出部のほうが高額となっています。

また、前述した手術費用は、粉瘤の大きさによって異なっています。一般的なクリニックでは、3割負担の場合、粉瘤の直径の合計が2cm未満だと5,000円程度で、2~4cm未満だと11,000円程度、4cm以上では14,000円程度になってきます。また、1割負担の場合、粉瘤の直径の合計が2cm未満だと4,000円程度で、2~4cm未満だと10,000円程度、4cm以上では13,000円程度になってきます。なお、多発性の粉瘤の場合には、近接部位であれば、医師の判断により同時手術可能なケースもありますが、数が多すぎる場合には一度の手術ですべて摘出できないケースもあります。粉瘤が小さく、炎症がない状態であれば、手術せず治療したほうが費用も安く抑えられるうえ、早く治ることでしょうし、傷口も目立ちません。

粉瘤の手術は、一部の形成外科や美容外科、美容皮膚科では、保険診療ではなく自由診療で行われることもあります。特に、女性向けの美容形成系のクリニックで、傷跡の残さないことを謳っているようなところに多い傾向にあります。自由診療の場合は、クリニック側で自由に値段設定できるため、顔にほとんど傷を残さないといった施術を行えるような場合には、こうしたケースも十分あり得るのです。

町田で粉瘤の手術を受けるには?

もし、ご自分が粉瘤にかかったと思った場合には、多くの人が皮膚科を受診すると思います。粉瘤は皮膚にできるおできの一種ですので、そう判断をされるのは間違いではないと思われます。いっぽう、いわゆる皮膚がんなどの治療は形成外科で行われるため、そちらを受診してみるという人もいるのではないでしょうか。結論としてが、両方とも正解といます。しかし、粉瘤の手術をする場合にはどちらかと言うと「形成外科」を受診するのがおすすめです。

その理由としては、形成外科の先生は手術が得意な人が多いため、ほとんどの病院が粉瘤の手術に対応していることと、手術までの流れが非常にスムーズだからです。もちろん、皮膚科でも、粉瘤の手術に対応しているところもあります。しかし、一般的な皮膚科は、手術目的以外のお客さんもいるため混雑していることも多く、手術するまでに時間がかかってしまうケースもあります。また、粉瘤が単発のものや、サイズが小さいものであれば対応してもらえる皮膚科もありますが、粉瘤が複数あったりサイズが大きかったりする場合には、他の病院を紹介されることがほとんどです。したがって、すぐに手術が必要となる症状の粉瘤の場合には、形成外科に行くほうがよいのです。

もちろん、町田にも粉瘤の治療をしてくれるクリニックはたくさんありますし、日帰り手術に対応しているクリニックもあります。患部が単発だったり、小さかったりする場合には、その場ですぐ除去してもらえるクリニックもあるようですので、痛くてどうしようもないという人は、前述したようにまずは形成外科に相談してみるのがよいでしょう。

まとめ

今回紹介したように、粉瘤はできる場所や症状によっては、とりづらくなる場合があるということが分かってもらえたかと思います。また、今回は触れませんでしたが、陰部やその周辺にできる場合も若干厄介なようで、そちらを専門にやられているクリニックもあるようです。とはいえ、どんな場所にできたとしても、大切なのは早期治療です。少しでも「粉瘤かな?」と疑わしい部分があった場合は、症状が悪化してしまう前に早めに医師に相談するようにしましょう。

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