はじめに
粉瘤の治療は、手術が基本です。手術とはいっても大がかりなものではなく、たいていの場合は5~30分ほどで手術を終えることができます。多くの病院がある新宿で粉瘤の治療をしようと考えている人もいるかもしれません。
しかし、粉瘤は身体の色々な場所にできます。ここでは、粉瘤はどんな場所にできても手術できるのかどうかについてまとめました。これから粉瘤の手術を受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
粉瘤(アテローム)について
粉瘤といわれても、いまいちピンとこないという人もいるかもしれません。ここではまず、粉瘤の基本についてみていきましょう。
粉瘤とは
粉瘤(アテローム)は、何らかの理由によって皮膚の内側に袋ができる皮膚疾患です。袋の中には角質や皮脂が徐々に溜まっていくため、放置していると少しずつ成長して大きくなってしまいます。なお、粉瘤に何かしらの衝撃が加わると溜まっていた角質や皮脂が外部に排出されます。そのときには、多くの場合は不快な強いにおいを発します。
粉瘤は、決して命にかかわるような病気ではありません。しかし、放置すると悪化してしまうため早めの治療が必要となります。
粉瘤の原因
粉瘤は多くの人が罹患する皮膚疾患でありながら、その原因は未だ解明されていません。食生活の改善や睡眠の質の向上、適度な運動、ストレス解消などは、ニキビなどの粉瘤に類似したできものの予防には効果があるといえますが、粉瘤そのものを予防する効果は期待できません。現在のところ粉瘤を予防する有効な方法はないため、予防よりも治療に重点を置くのがいいといえるでしょう。
粉瘤の症状
粉瘤には、これといった症状はありません。痛みやかゆみがあるわけではなく、基本的には見た目が気になるだけです。しかし、粉瘤が細菌に感染すると炎症を起こしてしまうことがあります。さらに悪化すると化膿してしまうこともあるので、注意が必要です。
粉瘤がよくできる場所
粉瘤は、皮膚や毛穴がある場所であればどこにでもできます。そのため、基本的には全身どこにでもできる可能性があるといえます。ここでは、その中でも特に粉瘤が良くできる場所をみていきましょう。
頭
頭はたくさんの毛穴があるため、粉瘤ができやすい場所であるといえます。髪の毛で隠れるため目立たないのがありがたいところですが、洗髪のときに傷つけてしまわないように注意が必要です。
顔
顔は、全身の中で最も視線を集める部位です。そのため、粉瘤ができたときに一番気になるのは顔だといえるでしょう。特に顔に粉瘤ができてしまった場合には、できるだけ速やかに病院に行って早めに治療を受けるのが吉だといえます。
耳
耳も粉瘤ができやすい部位の1つです。耳の裏にできることもあれば、耳たぶにできることもあります。
背中
背中は自分の目で確認することができないため、気付くのが遅れてしまいがちです。しかし、粉瘤ができることには変わりありません。何かおかしいと思ったら、鏡を使って確認してみるといいでしょう。
おしり
おしりに粉瘤ができると、椅子に座ったときに粉瘤を圧迫してしまいます。特に学生やデスクワークなどをしている人は椅子に座っている時間が長いため、早めの処置が大切だといえます。
粉瘤ができる意外な場所
粉瘤は、頭、顔、耳、背中、おしり以外にも色々な場所にできます。ここでは、粉瘤ができるちょっと意外な場所をご紹介します。
脇の下
脇の下に粉瘤ができるというのは少し意外ですが、実は粉瘤ができやすい場所です。1つのみならず、2つ3つと粉瘤ができることもあります。脇の下は腕を動かしたときに擦れてしまいがちなので、悪化する前に対処することが大切だといえます。
まぶた
まぶたが腫れたと思ったら実は粉瘤だった、というケースは稀にあるようです。また、下まぶたにできた粉瘤をものもらいだと間違えることもあります。まぶたにできものができたら、自己判断せずに病院で診てもらうといいでしょう。
足の裏
粉瘤というと、毛が生えている部位にできるイメージが強いかもしれません。しかし、実は足の裏のような毛穴がない部位にもできることがあります。足の裏に粉瘤ができると歩くときに気になりやすいため、早めの治療が必要だといえます。
性器
性器はデリケートな部分であり、ここに粉瘤ができることもあります。実際に、女性の外陰部に粉瘤ができて歩くなってしまったという報告も過去にあります。性器にできものができると性病を疑ってしまいがちですが、粉瘤である可能性があることも覚えておきましょう。
粉瘤はどこにできても手術できる?
粉瘤は色々な場所にできるため、手術ができない場所があるのではないかと疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、基本的にどの場所にできても粉瘤の手術は可能です。粉瘤を根治させる方法は、手術のみ。どの部位にできたとしても、速やかに手術することが大切だといえます。
頭の粉瘤の手術はどうするの?
頭の手術というと、広範囲で髪の毛を剃らなければいけないと思う人もいるかもしれません。しかし、粉瘤の手術はそれほど大がかりな手術ではないため、髪の毛を剃らなくても手術は可能。他の部位と同じ形で手術することができるので、髪の毛を失いたくないという人も安心です。
おしりの粉瘤を手術した後の注意点
おしりの粉瘤の問題点は、椅子に座ったときに圧をかけてしまうということです。そして、これは手術後も同様です。おしりの粉瘤を手術したばかりのときに、長時間椅子に座り続けるのはよくありません。最低でも30分に1回は椅子から立つようにしてください。
顔の粉瘤の治療は「くり抜き法」がおすすめ
粉瘤の治療法は、大きく分けて「従来の手術方法」と「くり抜き法」の2つがあります。従来の手術方法はしっかりと根治させられるものの、傷跡が残ってしまうのが難点。再発の可能性はやや高まりますが、顔の粉瘤を治療するなら傷跡が残りにくいくり抜き法をおすすめします。
まとめ
粉瘤は、身体のどの部位にもでき得るといえます。しかし、だからといって治療法が大きく変わるわけではありません。どの部位にできた粉瘤でも、同じような治療法で完治させることができます。そのため、意外なところに粉瘤ができたとしてもそれほど心配する必要はないといえるでしょう。
新宿に行くと、粉瘤の手術を受けることができる病院がたくさんあります。ぜひ信頼できる病院を探して、気になる粉瘤を早めに完治させてくださいね。