脇の粉瘤を治すための治療法まとめ~おすすめ術式と推定費用~

はじめに

脇に粉瘤が出来た場合は、出来るだけ傷跡が残らないように治療したいですよね。服によっては脇は他の人から見える場所でもあるので、手術痕は出来るだけ小さい治療法を選ぶ必要があります。粉瘤の治療法は手術しかないので、今回は、粉瘤の手術にはどんな方法があるのかをご紹介します。その中でも比較的きれいに治療できるくり抜き法について細かく解説していきます。脇の粉瘤で悩んでいる人はぜひ治療の参考にしてみてください。

脇にできる粉瘤とは

粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の下に嚢腫壁(のうしゅへき)という袋状のものが出来てしまい、その袋の中に古い角質や皮脂が詰まってしまって出来るデキモノのことをいいます。見た目は脂肪種、触った感触はイボに似ています。触っても痛みがないことが特徴で、触ると少しだけ柔らかいです。粉瘤が出来てから大きくなるまで、基本的には痛みがないので気にならなければ放置をしている人が多いです。しかし、粉瘤の中には古い角質や皮脂などが詰まっているので、独特のにおいが出ることがあります。また、粉瘤が感染症に繋がったり、粉瘤の中が傷つくと、炎症を起こすこともあります。粉瘤が炎症を起こしていると鈍い痛みが走って、服が擦れるだけで痛いです。

脇の様に皮脂腺が多い部分に出来る傾向にあり、首、耳、首の周り、背中、脇、尻にはよく粉瘤が出来ることで知られています。脇に出来てしまうと動くときに違和感があるので、治療を行おうと考える人が多い場所です。また、脇は服によっては他人から見られる場所なので、粉瘤などのデキモノが出来ていると不格好に見えてしまうことも。手術自体は簡単に行えるので、早期治療をするのがおすすめです。粉瘤は皮膚科が専門医なので、近くの皮膚科で相談するか、粉瘤に特化した皮膚科を探しましょう。

粉瘤の治療法は手術のみ

粉瘤の治療法は、基本的に手術しかありません。イボのように飲み薬で治すということが出来ないので、病院で実際に手術を行う必要があります。手術というと入院や手術料金などが気になりますが、粉瘤の手術は日帰りで行うことが可能です。また、料金についても健康保険が適用になるので、高額になることはありません。
・手術は当日行ってそのまま帰る、日帰り手術が基本
・その後の通院も不要で、手術をすれば治療は完了になる
・手術時間は約5分と短時間
・料金は5千円程度
粉瘤の手術はとても手軽に行えるので、粉瘤が気になっている人は早めに治療してしまうのがおすすめです。手術時間が短いこと、当日で手術が完結しているのでまた病院に通う必要がないこと、料金が5千円程度ですむのはとてもありがたいですね。皮膚科によっては、粉瘤の手術を行う前にレントゲンを撮ることがあります。粉瘤の中が炎症しているかどうかはレントゲンで確認することが出来るためです。手術方法によっては、炎症を起こしていると手術できないものがあるため、事前の検査は必要になります。また、当日に予約をしておいて、そのまま検査・手術が可能で複数回通わなくても治療できる病院もあります。手術をする前に事前に確認が必要です。

粉瘤術式一覧

粉瘤の手術には、大きく分けて2種類の方法があります。紡錘形切除法とくり抜き法と呼ばれるものです。

紡錘形切除法は、粉瘤を紡錘形に切除するという手術方法です。患部に麻酔を注射してから、メスで切り取っていきます。粉瘤は嚢腫壁と呼ばれる袋が原因で起こるもので、嚢腫壁をしっかりと取り除かないと粉瘤が再発してしまう可能性があります。紡錘形切除法なら、しっかり嚢腫壁を切り取ることが出来るので、再発の可能性はかなり低いです。粉瘤の大きさによって出来る・出来ないがなく、どんな粉瘤にも行える手術方法です。しかし、粉瘤の大きさと同じくらいの傷跡が出来ることが多く、大きな傷が残る可能性があるので、人目につきやすい脇の粉瘤にはあまり向いていない手術方法です。また、炎症を起こしている粉瘤は痛みが大きいので紡錘形切除法は使われません。

くり抜き法は、粉瘤に小さな穴を開けて、その穴から中身を取り出す手術方法です。くり抜き法、へそ抜き法などと呼ばれていて、最近主流になっている手術方法です。くり抜き法は炎症を起こしている粉瘤にも使うことが出来る手術方法ですが、あまり大きな粉瘤には利用することが出来ません。傷口が小さいので、粉瘤が出来て身体に傷を残したくないという人におすすめの方法です。

脇の粉瘤にはくり抜き法がオススメ

脇に出来た粉瘤には、くり抜き法がおすすめです。くり抜き法は、専用の器具で穴を開けて、そこから中身を取り出すという治療方法。嚢腫壁もしっかり取り除くことが出来て、さらに傷口が残りにくいため人気の手術方法になっています。脇は人から見える場所なので、あまり大きな傷が残ってしまうと見られるのが恥ずかしいと感じてしまう場所でもあります。紡錘形切除法の場合、粉瘤と同じサイズの傷跡が残るのに対し、くり抜き法を使うことで2~5ミリ程度の傷跡で済むことが多いです。傷口が一番残らない手術法として知られています。炎症を起こしてしまっていても出来る治療法なので、脇に粉瘤が出来た場合はくり抜き法を使って、きれいに治療しましょう。

脇は鏡で確認できる場所であること、身体を洗うときに手で触れることが出来る場所にあるため、粉瘤が大きくなりすぎるということが少ない場所です。しこりが出来ていたら「これは何だろう?」と気になって鏡で確認できる場所にあるので、粉瘤だとわかったら出来るだけ早く治療を受けるようにしましょう。粉瘤は次第に大きくなっていくことが多いので、脇を動かす時に邪魔に感じることもあります。違和感が大きくなる前に、出来るだけ早めに皮膚科を訪れるようにしましょう。

まとめ

脇の粉瘤には、くり抜き法がおすすめです。人目につくこともある脇だからこそ、出来るだけ小さな傷跡に留める粉瘤の治療を行って、きれいに治療することがおすすめです。特にくり抜き法は脇に出来た粉瘤の治療に効果がある方法で、傷口も数ミリとかなり小さいです。身体に負担も少なく、手術後もきれいに仕上がるため、脇など目につくところの手術はくり抜き法がおすすめです。ですが、出来ない皮膚科もあるので事前に確認が必要です。脇に粉瘤が出来ている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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