粉瘤の手術跡はいつ消える?~粉瘤の手術跡情報まとめ~

はじめに

顔にふんりゅうが出来てしまった場合、気になるのが手術跡がいつまで残るのかということ。粉瘤が大きくなればなるほど傷が残りやすくなるので、出来るだけ小さいうちに治療を行うようにしましょう。ふんりゅうの治療は手術で摘出するしかないため、メスを入れたり、穴を開けたりと傷が残る可能性があります。今回は、ふんんりゅうの手術跡が目立たなくなるまでの期間についてご紹介していきます。ふんりゅうの手術を検討している人は参考にしてみてください!

ふんりゅうの手術跡はいつ消える?

ふんりゅうの手術跡はどのくらいの期間で消えるのかというと、それはふんりゅうの大きさに寄ります。ふんりゅうが大きいほど、メスで切ったり穴を開けたりする部分が大きいので、傷跡が残りやすくなります。ふんりゅうは、皮膚の下に嚢腫壁と呼ばれる袋状の構造が出来てしまい、そこに古い角質や皮脂などが詰まってしまってボール状に膨らんでいるものをいいます。ふんりゅうは痛みがないため、ふんりゅうが出来ていることに気付いても、病院にすぐに行かない人が多いです。ふんりゅうは古い角質や皮脂が溜まっている状態なので、中が炎症を起こしてしまうと、痛みを感じたり赤くなって膿んだりと治療に遅れが出てしまいます。ふんりゅうの治療は早めに行いましょう。

ふんりゅうの手術後、約2週間でふんりゅうのあった形跡が消えます。しかし、小さなシミのようになったり、縫い合わせた部分がうっすらと残っている状態です。それがキレイに消えるまで個人差がありますが、2~3年かかる人もいるようです。特に顔は、皮膚が薄いので傷が残りやすいです。ニキビの跡なども消えずに残っている人もいるくらいなので、長期間で消していくことを検討しながら進めていくとよいでしょう。早期に治療が出来れば傷自体も小さく済みます。

手術の方法で目立ちやすさが変わる?

顔のふんりゅうの場合は、手術の方法をしっかりと選ぶようにしましょう。ふんりゅうの手術には、紡錘形切除法とくり抜き法の2種類があります。紡錘形切除法はメスを使ってふんりゅうを直接除去する治療方法です。ふんりゅうをしっかりメスで切り取って、原因である嚢腫壁も切り取ることが出来るので、再発は起きません。紡錘形切除法は大きな粉瘤であっても治療が可能ですが、ふんりゅうを紡錘形に切り取って除去する方法なので、傷口が大きくなることが多いです。切除をした後は、縫い合わせて、後日抜糸が必要です。顔に出来たふんりゅうは紡錘形切除法で切り取ってしまうと跡が残りやすいのであまりお勧めできません。

ふんりゅうの治療法には、くり抜き法と呼ばれる治療方法を使うこともあります。くり抜き法はふんりゅうの中心に穴を開けて、中身を取り出すという治療方法です。嚢腫壁までしっかり取り除くことが出来ます。ふんりゅうのサイズ分メスを入れる紡錘形切除法と違って、2~5ミリの穴しかあけないので、特に顔のふんりゅうの治療におすすめの方法です。傷が残りにくく、しっかりとふんりゅうを取り除くことが可能です。ただし、ふんりゅうが大きすぎるとくり抜き法は使えないので注意が必要です。

炎症を起こすと手術痕にも影響が残る

ふんりゅうを放置すると、炎症を起こすことがあります。嚢腫壁の中に古い角質や皮脂が溜まっている状態が続いているのですが、それを無理矢理押して中身を出していると、細菌が入り込んで炎症を起こすことがあります。無理矢理中身を出していなくても、皮膚の奥で弾けてしまって炎症に至る場合があります。ふんりゅう自体は痛みがないものですが、炎症を起こすと痛みが出ます。鈍い痛みがあり、さらに赤みが出ていてぽっこりとします。触ると痛くなったら炎症を起こしていることが多く、それ以外にもふんりゅうが破裂して炎症に気付くケースもあります。早めの治療が重要になります。

炎症を起こしている場合、まずは炎症を鎮めることから始めます。粉瘤にメスを入れて中身を出します。黄色っぽい膿を出して消毒をします。抗生物質を飲みながら1~2週間で炎症が落ちついていることを確認してからふんりゅうの手術を行います。メスで傷をつけて、その上からまた傷をつけることになるので、傷の治りが遅くなります。顔は皮脂や角質の排出が多くふんりゅうの肥大化がしやすい部分なので、炎症を起こす前に早めに治療することが大切です。炎症を起こすと傷が治りにくくなるので、炎症を起こす前の初期段階で治療を受けるようにしましょう。

皮膚科と整形外科の方が仕上がりが望ましい

ふんりゅうの治療というと、皮膚科のイメージが強い人も多いはずです。一般的にはふんりゅうは皮膚科で治療が出来るものです。ですが、顔のふんりゅうの場合は、皮膚科から整形外科を勧められることもあります。理由としては、皮膚科はどちらかというと「早期治療・早期回復」を目的としていて、傷の有無にはあまりこだわりがないためです。それに対し、整形外科は傷の残りやすさなども検討しながら治療方法を検討する場所なので、皮膚科と整形外科で比較すると、仕上がりがキレイなのは整形外科です。整形外科では手術跡が残らないように、傷口にテープを貼るなどの処方をしてもらうことが出来ます。特に、顔に出来たふんりゅうの場合は、傷が残ってしまうと人の目につく部分なのでしっかりとケアしてもらえる病院を選ぶようにしましょう。
整形外科の場合、レーザーでの治療方法を提案されることがあります。ほくろやシミ、イボなどを取り除くときに使うレーザー治療は、ふんりゅうに使用することも出来ます。レーザー治療は、ふんりゅうの大きさや炎症の有無に限らず治療を行うことが可能です。傷が残らないことでも知られているので、整形外科で治療を受ける場合は医師と相談するようにしましょう。顔のふんりゅうの場合は、傷が残らないことを前提で進めましょう。

まとめ

今回は、顔に出来たふんりゅうの手術跡がどのくらいで消えるのかについて解説しました。手術跡はどの手術方法であっても2週間程度で落ち着いてきますが、きれいに消えるには、2~3年以上の期間かかると思った方がよいでしょう。顔にふんりゅうが出来た場合、早期治療を行うと傷口も小さく済むので、回復も早まります。逆に、顔のふんりゅうが大きくなってしまうと炎症や手術跡が大きくなってしまうというデメリットがあるので、早期に対策しましょう。

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